変形性股関節症
- 鼠径部が痛む
- 動きはじめに痛む
- 股関節の可動域が少ない
- 動かしたときに音が鳴る
変形性股関節症とは?
変形性股関節症とは、股関節の関節部分を覆っている軟骨が摩耗することで関節または関節周囲の組織に痛みや機能の障害が出るものです。
中年以降の女性に多くみられ、日常生活に問題が出やすい疾患です。
変形性股関節症の症状
大まかに分けると症状は2つです。
・股関節が痛む
初期のころは、立ち上がりや歩き始めなどの動作の開始時痛です。
進行すると、何もしていなくても痛みが出たり夜寝ていても痛みが出ることもあります。
・股関節の動く範囲が少なくなる
股関節の関節部分が変形することから、可動域(動く範囲)が少なくなります。
その為、靴下が履きにくくなったりしゃがむ動作、正座など幅広い動作に問題が出てきます。
◎症状が似た疾患
変形性股関節症の原因
主な原因は、先天性股関節脱臼(生まれつき股関節が脱臼しているもの)や幼少期の発育不全・臼蓋形成不全(発達が未熟な状態で成長が止まったもの)によるものが根底にあると言われています。
また、立位や歩行、運動などに負担がかかりやすい関節であるため、加齢やホルモンのバランス、使い癖など様々な要因により関節が変形しやすい部分でもあります。
変形性関節症の経過
変形性〇〇関節症というものは、治療しないと変形がどんどん進行し最終的には手術でしか対応ができなくなります。
一般的には置換術と言われる、変形した骨を切断し人工的な金属を関節の代わりに入れる治療を行うことになります。
アプローチ方法
症状を改善させる方法は大きく分けて3つです。
【①セルフケア】
股関節に負担をかけている筋肉をストレッチ・もみほぐす
《メリット》
・自宅で簡単にケアできる
・治療費かからない
生まれつき股関節に負担がかかりやすい関節の形状である場合は骨の形状を変えることは不可能なので対症的に痛みの軽減のみになります。
基本的にセルフケアのみでは症状の軽減は難しいので、セルフケアのみはおススメしません。
どんどん進行していくので、症状が軽いうちに専門家に相談した方が良いです。
【②病院で治療する】
画像による進行度合いの診断をし、関節の置換手術を行う
《メリット》
・手術すれば痛みが出にくくなる
・画像診断により進行度合いがわかる
関節に対する手術は本当に最終手段です。
「安静にしていても痛みが出てしまう」「日常生活に問題が出る」場合は手術を進められることが多いです。
関節の変形は自然には治りませんが、ものすごくひどくなるまではお医者さんも手術を進めることは少ないです。
基本的に対症療法にはなりますが最終手段として考えるものになります。
【③鍼灸整骨院・整体院で治療する】
鍼灸治療で痛みを軽減させながら、負担をかける原因となる歪みを改善することで変形の進行を防ぎます。
《メリット》
・手術以外の痛みの軽減方法では最も効果が期待できる
・歪みを改善し負担の軽減させ悪化を防げる
・運動療法により正しい身体の使い方を身に付ける
変形が少ない状態の変形性関節症であればほぼほぼ痛みがなくなります。
①変形と痛みにより股関節の筋緊張が起こり、②筋肉がアンバランスになることで関節に捻じれが生じ、③変形が進む。という悪循環があります。
その為、症状の軽減と歪みを改善することを同時に行うことで、悪化を防ぐことにつながります。
関節や筋肉の専門家として常に痛み改善を行っているので、まずは一度ご相談いただければと思います。
※当院では、接骨院・鍼灸院で施術する際に必要な資格をもっているスタッフが常駐しているので安心して治療を受けることができます。