顔面神経麻痺
- 顔面神経麻痺と診断された
- 顔の半分が思い通りに動かない
- 目が閉じにくい
- 味覚が鈍い
- 片方の口角が下がる
顔面神経麻痺とは
顔にある筋肉は表情筋と呼ばれ、脳からでる脳神経(顔面神経)により支配されています。
顔面神経は脳から出て内耳と呼ばれる耳の奥を通り耳の下を通り顔面の筋肉(表情筋)に分布します。
この表情筋の中でも、特に目を閉じる筋肉や口角を上げる筋肉に影響が出やすく、顔面神経が障害されると明らかに顔に左右差が出てきます。
顔面神経麻痺の原因
・ベル麻痺(全体の約70%)
最も多いもので原因はウイルスの影響と考えられています。
疲労やストレスにより免疫が下がり起こりやすくなります。
・ラムゼイ・ハント症候群
こちらも原因はウイルスによるものです。
※ベル麻痺とラムゼイ・ハント症候群の違い
ベル麻痺は、片側の顔面神経麻痺のみ
ライゼイ・ハント症候群は、麻痺側の耳に帯状疱疹が出たり難聴、めまいを伴うものです。
・細菌感染
中耳炎や外耳炎を引き起こす細菌により引き起こされる場合があります。
また、マダニに噛まれたことによるものもあります。
・腫瘍
症状が徐々に進行する場合は、腫瘍によるものの可能性があります。
・外傷
顔面神経が通る部位をケガすることにより、直接 顔面神経を傷つけてしまい引き起こされます。
顔面神経麻痺の症状
《一般的な症状》
・眉が動かない
・目がうまく閉じない
・口角が下がる
・口から水や食べ物がこぼれる
《ラムゼイ・ハント症候群の場合》
・麻痺側の耳に帯状疱疹が出る
・難聴
・めまい
アプローチ方法
【①セルフケア】
動かしたり温める
《メリット》
・簡単にできる
・治療費がかからない
神経障害を改善する方法の一つとして血流改善が必要になります。
血液は栄養を運んでくれているものです。傷と同じく必要な栄養を取り込むことで修復を促してくれます。
また、筋肉の麻痺は筋肉がどんどん委縮(弱くなる)するのでできる範囲で動かそうとする努力も必要になります。
【②病院で治療する】
薬物療法をおこなう
《メリット》
・原因疾患への治療ができる
・炎症を抑えることができる
ウイルスや細菌、腫瘍が原因で起こっている場合には、薬物や手術によるものが効果的です。
ただ、ストレスが原因のものや原因不明のもの、また委縮した筋肉に対しては効果が出にくいこともあります。
【③鍼灸整骨院・整体院で治療する】
神経障害や筋委縮(筋力が失われた筋)に対して鍼灸治療を行う
《メリット》
・血流が改善し改善しやすい環境を作る
・神経障害に効果が認められている
・委縮した(たるんだ)筋肉に電気を流し動かすことで使いやすくする
病院で治療してもなかなか治らない神経症状には鍼灸治療が効果的です。一定期間、薬を使用しても改善しない場合は原因と対応が間違っているということなのです。
鍼灸治療は神経に直接刺激を入れることで血流を良くし、細胞を活性化させ神経の修復を手助けします。
また、委縮した筋肉はどんどんたるんで顔面の左右差が進みます。そのため、鍼に電気を流し筋肉を動かすことにより委縮した筋肉をもとの状態に戻す手助けをすることで改善することがあります。
※当院では、接骨院・鍼灸院で施術する際に必要な資格をもっているスタッフが常駐しているので安心して治療を受けることができます。